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四神降臨とレンタル屋さんと私の映画愛

つい先日のことですが四神降臨2017女流王座決定戦のDVDが出ていることをフォロワーさんに教えていただいて初めて知りました。
レンタル屋さんに置いてあったそうです。

レンタル屋さんに私が映ったDVDが…!?

正直なところ、私はコンプレックスをこじらせすぎて人前に出るのは苦手だし、四神降臨では下手くそな打牌も多かったし、ミスが永遠に晒され続けるのって怖いよねみたいな感情が9割なんですけども、けどもけどもけども

レンタル屋さんに私が映ったDVDが…!?

 

レンタル屋さんに!!!!!!!

 

なんでこんなにレンタル屋さんを強調するかと言うと、レンタル屋さんは私の青春だったからです。

私幼少期から映画が大好きでして、映画が友達でした。
小さい頃は家にある映画とアニメのビデオと映画放送ばかり観ていました。
高校生になったらお小遣いで自分で借りられるようになり、当時隔週水曜日に5本まで旧作100円のキャンペーンが行きつけのレンタル屋さんでやってたので月に10本上限まで借りてました。それ以外でも衛星第二で放映されるやつとか色々見てましたね。
日記に観たい映画リスト作って、観て感想書いて消すんだけど観たい映画が増えるペースのが早いから全然消化できないという。

最寄りの映画館まで片道だけで映画より高い交通費と映画より長い時間がかかるくらい田舎に住んでたので映画はもっぱらレンタル屋さんで借りる物でした。

なぜか家にあったイングリッシュペイシェントが表紙の1998年版ツタヤシネマハンドブックをボロボロになるまで眺めて、知り合いに「カクテルって映画知ってる?」って聞かれたら「観たことないけど青い背景にピンクの字でカクテルって書いてあるジャケットのトムクルーズの恋愛物だよね?」と即答するくらいには読み込んでました。
(余談だが年を追う毎にシネマハントブックは読みやすさ重視になり掲載作品数が少なくっていくのが実に残念でした。私はカタログみたいに大量の映画の情報が載ってるのが好きだったのに。)

 

大学生になって上京しても映画館に行くほど余裕がなかったので、やはり近所のレンタル屋に通いつめました。ジャケットの裏の映画の説明文を読んでるだけでも楽しくて、行くと借りる映画決めるまで1時間から1時間半くらいは滞在して読みまくって吟味してから借りてました。借りる映画が決められなくて3時間経ってた時など軽く自分に引きました。おかげで借りて失敗だと思った映画はないです。

それくらい私はレンタル屋さん大好きっ子だったんですけど病気になって観る本数が激減し、さらに麻雀覚えてからは映画に使ってた時間を全部麻雀に消費してしまうようになったので本当に観る数が減ってしまいました。

中学生から大学卒業くらいまでは年100本以上は普通に観ていたのに今じゃ月1観るか観ないかです。それを思うと少し悲しいですね。最近の映画全然知らないんですよ。

 

映画の感動は一定じゃなくて、その時その時にしか味わえない感動共感がある。

なので後から観たって遅いみたいなのあるんですよね。

 

高校生の頃ナチュラルボーンキラーズがめちゃくちゃ大好きだったのに、今観ても全然感動できないみたいな感じですよ。適切な時に適切な映画と出会うと感動は10倍にも100倍にもなるんです。
JK時代は病んでたのでナチュラルボーンキラーズにトゥルーロマンスを始め、ベーゼモア、トリックベイビー、イージーライダー、キリングゾーイ、デッドマンとかそういうのがめちゃくちゃ大好きでした。今も大好きですけど。

私はケーキの苺を最後まで取っておきたいタイプの人間なのでテルマ&ルイーズとパルプフィクションとストレンジャーザンパラダイスを後の楽しみに取って置いてしまったの本当に後悔してる。多分今から観ても若かった頃ほど響いてこないと思うと、それも悲しくて観るのを躊躇うみたいなダメなループに陥るので観たいと思ったらすぐ観た方がいいですねほんと。

JKの時はクエンティン・タランティーノ、JDなったらジム・ジャームッシュとか言ってるサブカルクソ女だった私は同族嫌悪をこじらせて最終的にはトレマーズが最高とか言って午後のロードショーでやってる感じの絶妙に微妙系映画に傾倒していったりもしましたが、本来はみんな違ってみんないいんです。映画って文化が最高に素晴らしいよね!!!

ところで自慢なんですが「墜ちた天使たち」というオムニバス作品集のVHSのVOL1と2を所持しています。映画ではないんですが30分程度の作品が1巻に3作品収録されており、トム・クルーズ等有名俳優も多数出演な上にお話も中々のクオリティという映画ファンなら見て損はない物なんですが、VHSは絶版だしDVDもおそらく出てないので結構レアです。別にプレミア価格とかにはなってないみたいですが。

ティコムーンていうDVDがレンタル許諾されていないのかなんなのかレンタル屋さんでも観ることが結構困難な良映画があるんですけど、それもまだDVDなど存在しなかった時代に衛星第二で放映されたときにVHSに録画して持ってます。サブカルクソ女にはマジでたまらない映画なのでDVD欲しいんですけど微妙にプレミア価格になってて手を出し渋ってます。

こういうDVDのレンタル許諾がなかったり、そもそもDVDが出てない等の理由で観られない映画って悲しいですよね。バグダットカフェとかも昔そうだったのでVHSを中古で買ったけど今はDVDがちゃんと出ているという。無駄な買い物しました。VHSデッキ壊れちゃったので結局観れてないし。あとは観たがる人に対してレンタル屋さんの在庫が追いついてない映画とか。パリテキサスのことですけど。観たいけど待ちが多過ぎてあれ。

ブルースリーの息子ブランドンリーの遺作にして傑作であるクロウ飛翔伝説って映画があるんですが、これもめちゃくちゃスーパー大大大好きでフィギュアの入ってる限定生産BOXに原作の漫画の日本語訳版にサントラCDも持ってますが、別に万人におすすめはしないので趣味が合うと思った人だけ是非観てみてください。今みたら4Kリマスターブルーレイも出てるとか欲すぎる。困る。

 

それからドイツ映画のノッキンオンヘブンズドア。これも相当好きでDVD買いました。趣味が合うと思った人は是非是非観て欲しいです。

 

蜀山奇傅・天空の剣という映画も小学校にあがる前から大好きなんですが、これは先にあげた映画達とは趣が異なり過ぎて趣味が合うと思った人にも別におすすめしませんが、誰かこれが好きな人と一度語ってみたいです。幼少期にVHSが本当に擦り切れるまで観ました。私の映画好きの原点です。

 

他にもたくさんたくさん大好きな映画はあるんですけど無限に書いちゃうので涙を飲んで終わります。そのくらいレンタル映画文化で育ってきた私なので私が映ってるDVDがその場所にあるってすごく感慨深いということが言いたかっただけです。

 


【映画の感想】劇場版 BLAME!

BLAME!とは1997年から2003年に月刊アフタヌーンで連載していたSF漫画である。
私はBLAME!がめちゃくちゃ大好きだったのでNetflixでお試し30日無料で観られると知っていても
大画面と来場特典のフィギュアのために新宿ピカデリーまで行って来た。

開始数秒でもう劇場来て良かったと思った。
もらったフィギュアもシボだったし!

走る電基漁師達…
造換塔…
そして駆除系!

不気味な造形はしてるけど漫画では怖いなんて思ったことは一切無かったが
これがアニメになって動くだけでこんなに怖いなんて!

すごい速い。ヤバい。こんなんに集団で襲われたらもう絶対死ぬ。
電基漁師達の絶望感が伝わってくる。
ここでキリイ出てくるんだろうなあと思っててもドキドキする。


キリイ全然喋らないって聞いてたから逆に結構喋るな!って思いましたw
キリイは殆ど原作と変わらないけどセリフがたどたどしくて
もうずっと孤独に旅を続けてきて喋り方忘れてる感じが出ててすごく良かった。

今回一番変わったのはやっぱりづるかな。


目が二倍位になりましたね?
すごく今風のかわいい女の子になってたけどお風呂入ってないから臭いんだろうなって。
閉鎖的な村にいる女の子が外から来た刺激的な旅人に一時の淡い恋心を抱くような
普通の人間味あるストーリーがハードSFの裏で展開されているのはづるのお陰だね。

原作ファン的にはシャキサクが擬音から品名に格上げされていたのが感動。

キリイは水とかなくても食べちゃいそう。
そんで一口齧って3年位それだけで動けそう。

そして私がBLAME!で一番好きなシボさん。
映画になってもほんっとかわいい!

デザインも原作初期の背の高いデザインに近くてたまらないですね。
足音のコツコツだけでめっちゃ興奮する!
新デザインの一番カッコイイポイント脊椎補強器がすごく萌える。

ほんと大好き。
エピローグでは新しい村にシボはいないようだったので
キリイを追いかけて行ったに違いない。

本当に素晴らしい出来の映画だったけれど
サナカンは残念というか…私の中のBLAME!の世界観が一度崩壊を起こしたというか

発音!!!
そうなの!?マジで!!?
これが公式見解なんですかっ!?

二瓶先生が全面的に監修しているからやっぱりそうなんだろうけど
すっごいショックだったw

あとはすごく長い通路とかあるんだけど
無限に続く都市構造物の無限感が漫画の方が出てたなあって位かな。
映画は舞台が限られるのでダンジョンの中みたいな感じで
遥か彼方無限に続くって感じがあまり無かった。
メガストラクチャーもでてこなかったしね。
その辺は続編でも作ってくれないかなあと期待してしまう。
珪素生物も動くところ観たいし!!

映画観た後に原作を再読したり考察や感想を色々ググっていたんですが
珪素生物って基本男女一対で行動してるって設定らしくて
じゃあやっぱりダフィネルリンベガってメスだったのか!?というのが結構衝撃でしたね。
学園でセーラー服着てたのはネタじゃなくて本当にメスだったのかという。

最後に私は二瓶先生にサインをいただいたことがあるぞっていう自慢をしておく。
これマジ宝物。家宝。