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ちょうど一年前に抗うつ剤を飲んだ夜

なんでもないようなことがうつ病だったと思った南地です、こんばんは。

 

なんかブログでも書くかなと思ったら丁度うつと診断されてから1年が経ったようなので経過をご報告しちゃおうかな!?

特に無自覚なままうつ病と診断された私ですが、薬を飲み始めて1ヶ月位したら周囲の人から色々言われるようになりました。

アシスタント先の漫画家さん談
 薬を飲み始めてから明るくなった。声が全然違う。
 以前は話しかけても返事が中々返ってこず、無視されているのかと思っていた。

実家のお友達談
 前回会った時は死んだ目をしていたのに今は目に光が戻っている。

精神科医談
 以前は呼びかけに対する反応が希薄でよくこんな状態で麻雀ができているなと感心していた。
 この調子で回復していけば薬も終わり。

まあこんな感じで近しい人たちには主に明るくなったと言われたわけです。
ちなみにこの反応が薄いとか、返事が返ってくるまで時間がかかるとかのご意見ですが、私全く自覚がありませんでした。

今になっても当時そんなだった自覚はなく、すぐに返答していたつもりでした。
でも薬を飲む前はアシスタント先の漫画家さんによく「返事して」とか「無視しないで」とか怒られてたのは確かです。
でも本当にそんなつもりは無かったんです。
どうしてそんなことを言われるのかが全く分からず、それもストレスでした。
しかしどうやら当時の私は他人から見たら呼びかけに反応が薄かったり、返答するまでの時間がとても長かったらしいのです。

そう、精神病の怖いところは自分で自分がおかしくなってることに気づけないこと

 

あと薬を飲む前は漠然と常につらかったんですけど、それが無くなるのでちょっと快適です。
でも別にうつになった原因とか環境が変わるわけではないので、ただ痛みを感じなくなるだけ。
例えるならば全身傷だらけなのに痛みを感じず戦えるエンジェルダスト的アレ。
精神版ロキソニンというか、痛み止めなんだなって思いました。

 

 

薬が効いてて痛みを感じてない間は多少正常な判断ができると思うので、仕事が原因でうつになった人なんかはその間に仕事を辞めるなど環境を変えてうつになった原因から遠ざかれるなと。

でも私の場合うつ病が治ったところで根幹にある慢性疲労症候群が治るわけではないわけで。
原因不明で完治は難しく予後も悪いとされる病気で毎日しんどくてあんま働けないから金もなく、うつ病のしんどさは消えても、肉体的にしんどくて動けないのは変わらないので結局うつになる原因から離れることが出来ないわけです。

 

薬飲み始めて一ヶ月でこの調子ならすぐ投薬も終わるみたいなことを言われて、結局一年経ってまだ飲んでるのってこれなんだよなあ。

人は自分の肉体からは逃げられない。
大事にしましょうね。

痛みがないだけで傷はふさがってないのがわかるので、最初はこの感覚が本当に変な感じでしたね。
違和感しかなかった。

だって傷だらけなのに痛み感じなかったら変じゃないですか。
痛みがあってしかるべきなのに感じないのはとにかく変です。
しかし一年も薬を飲んでたら違和感にも慣れました。

でももしもこれが普通の人の感覚なのだとしたら、普通の人って何も感じてないんだなって思ってそれはそれで普通の人怖すぎでは?とも思うのだが、一体正常とは何なのか。

結局多数派の状態のことでしか無いのなら、我々はむしろ異常であることを喜ぶべきかも知れない